「事始め」

事始め

<令和4年>

日本舞踊若柳流では、関西の習慣にのっとり、12月13日に若柳流稽古場におきまして「事始め」の行事を執り行います。
「事始め」 とは、正月を迎える準備を始める日で、芸事を行う人々の世界では新年を迎える行事として欠かせないものです。
当若柳流では、舞台一面の雛壇に、全国師範の名札付き鏡餅約300組と、その中央に流儀伝承曲「吼噦(こんくわい)」に用いる白藏主(はくぞうす)等四つの面、また来年の勅題に因んだ扇子を飾ります。当日は、厳かな中にも華やいだ雰囲気の中、全国より門下の師範・名取が挨拶に訪れ、家元に今年一年の御礼を述べ、また来る年の更なる芸道精進を誓います。挨拶の後、家元より盃を受け、扇子が手渡されます。
伝統芸能に携わる家で行われる行事ですが、特に私共の流儀では、舞台一面に飾りつけられた鏡餅が大変壮観です。

四世家元  若柳 壽延

令和5年「事始め」 12月13日(水)午前10時から午後2時まで